リフォームでの開口下地・壁下地・天井下地の組み方。

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天井下地を組む

天井の高さについて施主さんと打合せ。

通常部屋の天井の高さは2,400ミリだが
今回一部2,400確保できない箇所がある。

一階の床は全面バリアフリーにするため
天井も出来たら全面同じ高さで仕上げたい。

なので今回は2,360ミリで全体を統一することにした。

あと、玄関廊下と階段下部分の天井はどうするかなども
話し合った。

こういうとき思うのだが

例えば現場経験のない営業さんや監督さんは
こういった打合せが施主さんとできるのだろうか?

素朴な疑問です。

大工の経験がないとなかなか難しいのではないだろうか。

その点、うちの場合は僕が納まりを決められるし
施主様にも説明できる。
各分野の職人さんと打合せもできる。

大工やっててよかった♡


そして天井下地を組む。
清水さんが着々と進めてくれている。


清水さんは大工歴44年のでーべてらん(大ベテラン)です。

僕は見習の時から、清水さんには随分お世話になってきた。

僕の親方は別の方ですが
親方にもものすごく感謝している。

しばらく会っていないけど、元気にしてるかな。

親方の親方はこの辺ではものすごく厳しいと有名な人で
親方はそこで修行して身に着けた技術を
僕に惜しみなく教えてくれた。

清水さんも色々教えてくれた。

みんなすごくかわいがってくれた。

自分がこうやって独り立ちして仕事が出来ているのは
全て周りの人のおかげだと思う。

天井を組みながら
清水さんが色々話してくれた。

景気の良かったバブル時代の話
めちゃくちゃ面白かったので是非YoutTube観てほしいです(笑)

清水さんが現場にいると
めちゃめちゃ面白い。
なにかアクシデントがあったとしても
焦っているのを見たことがない。

そして、作業中ずーっと喋ってる。
相手がいなくても喋ってるw

昔と今、どっちがいいのか。

昔は景気が良かった。

でも、バブルの頃は
日本全体の景気がバグっていたわけで
大工さんだけが儲かっていたわけじゃない。

そして近年ではなんとなく

「大工はもう儲からない」

という位置づけになってしまっている。

昔は、技術を身に着ければ稼げる、将来安泰!
という風潮は確かにあったと思う。

多くの大工さんが厳しい修行を耐えて技術を身に着けた。
それが重宝されて、どんどん仕事が来た。

でも今はどうだろう。

プレカットの技術が発達して
大工さんが家を刻まなくても良くなった。
鑿や鉋が使える大工さんがいなくても
あっという間に家が建つようになった。

大工さんの高度な技術の需要が減った今
その技術に対する対価が支払われなくなった。

一流シェフがサイゼリヤでバイトするので
時給5,000円くださいと言ってももらえない

みたいな感じの事が起こっていると思う。
(わかりにくかったらすみません)

でも、サイゼリヤは繁盛している。
ミラノ風ドリアは安いのに美味しい。
僕も好きだ。


高度な技術を身に着けたのに
それを世の中が必要としていない。
こんな悲しいことは無い。

きっと、そんな思いの大工さんがたくさんいると思う。

結局は、どんなに技術があっても
いい仕事が出来ても
それを自ら売り込むことが出来なければ
利益にならない。

大工さんに限らず

色んな職種の人たちがもがいている部分だと思う。


じゃあ昔の方が良かったのか?

今はSNSが発達して
誰でも簡単に発信することが出来るようになった。

昔は新聞のチラシだけだったのが
今やネットやスマホで何でも宣伝できる。

昔は電話やFAXだけだったのが
今やLINEで地図を送ったりと連絡も簡単になって
仕事も随分やりやすくなったと思う。

今の方がいいこともたくさんあると思う。

下地完成!と思ったら

開口下地・壁下地・天井下地が終わって
いよいよ石膏ボードを貼るだけ!

と思ったら...


いやーーー
柱の傾きーーーー

建具枠の下地は垂直
柱は斜め

建具枠付けられへんやん。
ボード貼れんやん。

あー
また丸ノコとか
レシプロソーとか
マルチツールとか
電気鉋とかで

ギュイーン!
ウィーン!
ガーーッ!

とかやらなあかんのか...


これだから
リフォームはやめられないよね(小声)

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