結局全部壊すことになった階段下。深刻なシロアリ被害と家の歪みとの戦い。

こんにちは。むらたかずです!

今回は階段下、そしてトイレの出入り口前の玄関廊下の床を造ります。


玄関廊下を捲った時の写真↓

土台の上半分がシロアリによって食べられています。
この状態では土台に根太を受ける材(根太受け)を取付けることが出来ません。

土台を入れ替えるとなると2階への出入りはできなくなりますし、
工事も一日以上の手間が増えます。

今回はこちらの土台はそのまま利用することに。

奥に見えるのは階段とトイレ部分のちょうど出入り口となる廊下です。

階段下の床下の写真。


階段の荷がかかっている柱の下もシロアリによって食べられています。

そして合板と床材を支える【根太】も腐っています。

せめて根太だけは残っていてほしかった。。。

結局すべて解体です。

今回、私達はトイレのリフォームはしません。
トイレの既存の床は残して新規のフロアとバリヤフリーで繋げます。

既存のドア枠や床を傷つけないように慎重に取り外します。

こういった精密な解体で一番活躍するのがマルチツールが便利です。

バール二刀流!

片方で浮かしてもう一つのバールを隙間に入れ、テコを利かして順に広げていくイメージ。

ですが釘がサビていてなかなか外すことが出来ません。

玄関廊下の下地をしている間に応援の清水さんがどんどん根太の間に断熱をいれています。

順調そうです。
今回もボわれています。

これは40~45㎜角の根太を1尺ピッチで入れた時に使用するフクフォームという床断熱材です。

切り込みが2本あることで幅に多少融通が利きます。

でも切り込みが広がった場合、その部分の厚みが薄くなってしまうので断熱性は均等ではないのかな?

根太受けを取付けます。

上半分がシロアリで無くなっている土台は無視して、向こうの部屋から伸ばした大引きの木口に直接取付けます。

そして、階段下まで一本で通しました。階段やトイレの荷がかかって後で下がらないように
少しだけ上げ気味に床を造りました。(少しと言っても0.5㎜以下)

やっと玄関廊下の床下地が終わりました↓

断熱を入れてもらい床合板貼ってもらいますが

踏み抜きました↓

誰か一人は踏み抜くと思っていましたが、今回は自分でした。
何故こんなミスをしてしまったのか?詳しくはYOUTUBEを見てください。

水道屋さんが来てくれました。

このお家は敷く47年。
水道の配管が床下、つまり家の中を通っています。

古い管に新しい管を単純に繋げばよいというわけではなく、
将来的に漏水するリスクなどを考慮し、既存の管を調査しながら配管工事をしてくれています。

各分野の専門の職人さんたちが、元請けの私達が特に細かく指示を出さなくても
お客様が後で困らないように配慮してくれます。

非常にありがたいことです。

 

キッチンについて打ち合わせをしています。

今回取り付けるキッチンは、施主様による支給品です。
所謂【施主支給】というやつですね。

照明器具やインターホンなどを施主様から支給していただくことはよくあるのですが、
キッチンなどの設備に関しては初めての経験です。

施主支給の場合、施工途中で危機に何か問題があっても問い合わせる相手がいません。
新品の現行品ならまだ対処できるかもしれませんが、アウトレット品等だと結構リスクがあります。
部品を調達することが難しいからです。

そんなこんなでリスクは承知の上で今回はお引き受けしたのですが
結構チャレンジングだったと思っています。

「取り付けられなかったらたどうしよう」

という不安が1ミリもなかったわけではありません。

水道屋さんがキッチンの水道配管をしてくれています。

実は配管の位置がちょうど大引きに当たってしまい、とても手間がかかっていました。
床組みの時点大引きの位置をずらしておくべきだった。。。

 

階段下の床です。なんとか形になりました。

 

そしてそして、
とても大事な作業が残っている。

あと施工アンカーを施します。


通常 家の基礎を作る時に、アンカーボルトという長いボルトを基礎に埋め込み
土台を伏せてからナットで締め付け、基礎と土台を繋ぎます。

しかしこのお家は、ナットが締まったアンカーボルトが一本もありませんでした。
アンカーボルトが短すぎて土台から頭が出ていないため、ナットを取付けることが出来なかったのだと
思われます。

ボルトの周りを座彫りして錆を落とし、ナットで締めることも考えましたが
全部のボルトに対してそれを施すのは手間がかかりすぎると判断し、やめました。

代わりにあと施工のケミカルアンカーを入れることにしました。

これで少し安心ですね。

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