施主様はDIYer
新しいリフォームが始まりました。
今回のお施主様はDIYerさんです。
どんなご依頼かをざっくり説明すると、
「出来ることはなるべく自分達でやりたいけど、躯体の修繕や下地などの込み入った工事はプロにお願いしたい」
といった感じでしょうか。
動画を観ていただくとわかると思いますが、内装の解体はお施主様がほとんどやってくださいました。
持っている工具等も限られてると思うので、結構大変だったのではないかと思います。正直感心しました。
間取り等のプランはお施主様が考案されたものをもとに、
実際に現場に落とし込んで作りこんでいきます。
深刻なシロアリ被害
想像していた以上にシロアリの被害が深刻でした。
特にひどかったのは玄関周り。
新しい玄関サッシを入れるためには下地をほぼ作り替えなければなりません。
外壁は壊せませんし、玄関巾木や上がり框などの兼ね合いもあるので
神経を使う作業になるだろうと思いました。
浴室周りは水漏れとシロアリによって土台がスカスカになっていました。
入れ替える必要がありますね。
謎の筋交い
動画では深く言及しませんでしたが、意味のない筋交いもありました。
どういう意図で入れたのだろう？
本来なら柱間に入れ込まなければいけません。
なぜこのようにしたのか、建築時にどんな制約があったのか
建てた大工さんはどんな人だったのかなど
色々と想像してみるのも勉強のひとつだと思っています。
最近増えているDIYリフォームについて思う事
最近、古民家を購入してDIYで直す様子を発信されている方が増えてきましたね。
合わせてDIYで修繕したお家を賃貸に出して家賃収入を得るという
「DIY大家さん」
も増えているようです。
Twitterなどでも多くのDIY大家さんが情報発信されており
一種のトレンドとなっているのを実感します。
壁紙を張り替える・クッションフロアや床材を貼り替える
襖をキレイにする・壁にペンキを塗るーーー
といった、いわゆる仕上げ工事のみならず、
大引きや土台を入れ替えたり、耐震補強をしてみたり
梁をジャッキアップして柱を入れ替えたりと、なかなか危険で大がかりな工事を
DIYで行ってる様子を目にすることも。
プロの大工さん、職人さんによる指摘やアドバイスもさることながら
非難の声が飛び交うこともあり、結構な炎上案件となっているコンテンツも
目にしてきました。
私たちのチャンネルの動画が、そういったDIY大家さんと呼ばれる方たちの
背中を押している側面も少なからずあるのだろうと思います。
私たちは仕事で毎日のように工事をしています。
工具もたくさん持っています。
施工のノウハウも、時代に合った形で自分達なりに改良したりはしますが
基本はベテランの先輩方から手取り足取り指導を受けて経験を積み重ねて
培ってきたものです。
DIYで自分の家を直す場合は、何が起こっても
あくまでも「自己責任」と言えるかもしれません。
しかしそこに他人が住み、お金をもらうのであれば
素人が施工したので仕方がないでは済まなくなります。
躯体を触らなければいけないような工事は
是非ともプロを頼ってほしいというのが正直なところです。
そういった観点から、今回のお施主様は賢明な判断をされたと思いますし
私達もプロとしてその役目をきちんと果たさなければと思いました。
初回の動画はシロアリ被害の様子と、これから起こる事を想像させるような
ワクワク感のある内容です。いつもより動画の尺も短めなので休憩時間にサクッと観れます。
ご視聴がまだの方は、是非一度観てみてください！
