シロアリと水漏れの果て。大工が柱を浮かして浴室の土台を交換!

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効率が大事とは言うけれど

大改造リフォームが始まります。


今回の現場は2トントラックが横付けできない場所なので
少し離れたところにある駐車場を施主様が用意してくださっていました。


そこから当面必要な資材を運びます。

通常、木材は建材屋さんに直接持ってきてもらいますが
今回は自分達の在庫からまず最低限必要な木材を持ってきました。

リフォームでは何が起きるかわからないので
木材は一通り現場に持ってきます。



土台・大引き・根太・間柱などを搬入します。

カズさんは、【効率】を重んじる人です。


職人さんは皆さんそうだと思いますが、例えば、作業中に自分がやっていることの進みが遅いときは、
必ず早い段階でやり方を変えるように言われます。

「もっと早くスムーズに進む方法はないのか」
ということを常日頃から考えて行動するように口を酸っぱくして言われます。

今回は、
「どうやったら一度にたくさんの荷物を楽して運べるか?」
という点を突き詰めたらこうなりました。

ちょっと無理があるような気がしていましたが、案の定無理がありました。

台車のキャスターが曲がってまともに進みませんけど……

しかし、あきらめてちょっとずつ持っていこうとはならないのがカズさん。


めげずに強行!

道路の端っこを進みたいのですが制御できずフラフラ。


思うように進みません。。。。



この時ほど、軽トラが欲しいと思ったことはありませんでした。

途中でグレーチングなどにハマりながらも
てんやわんやでなんとか搬入を終えました。

思いがけず資材の搬入にリソースを割かれてしまった後の…


「そういえばこれから工事するんだった」
という顔がこちら

搬入が終わったからと言ってホッとはできません。
本番はこれからです。


大引きを撤去する

まず、既存の大引きを撤去します。

このお家は、基礎も含めてかなり水平レベルが良くない状態でした。


建てた当初からなのか、地盤の変化なのか…。

このままでは新規の床を水平に作ることが難しい

というわけで


大引きから新しく組み直します。

本来あるべきの箇所に基礎がありません。


東西から南北に大引きの組方向を変えます。


さらに少なかった束柱も追加していきます。

解体はできるだけ切ったり壊したりしたくありません。

工事が始まったばかりのこの時点で木くずなどで床下が汚れるのを避けたいのと、なるべくゴミを出したくないからです。

掃除するのも私だし。。。

錆びた釘がしっかり利いていて、なかなか外れません。

バールでこじっても木がやられちゃうほど、錆ついた釘の保持力はすごい。

これ以上やっても体力を消耗する割には進まないと判断し、
レシプロソーで釘を切ることにしました

電動工具に頼る事にします。

なんか負けた気がしますが….

これはあとで再利用するかもしれないので釘だけを切りました。

大引きが外れました。

片側は釘のみで固定の所謂「イモ仕事」でした。


建てた大工さんに、ここはもう一仕事して欲しかったところですね。

束柱から登ったシロアリが大引きを食べ尽くし、スカスカになっています。


恐るべしシロアリ。


狙われたらひとたまりもありません。

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