残暑厳しい9月、築60年の屋根の上での作業が始まりました。
今回の挑戦は、台風や経年劣化のせいで滑り落ちてしまった瓦の修復作業です。
一見、瓦を元の位置に戻せば良いだけに思えるかもしれませんが、実際にはそうは簡単にいかなかった。
当初の依頼は、たったの8枚の瓦を元に戻すこと。
当初の依頼は8枚の瓦を戻すだけというシンプルなものでしたが、暑さと狭さの中での作業は予想以上の試練となりました。
正直、無理だと思った。
特に瓦の下の土を取り除く作業は、暑さとの戦いで非常に大変でした。
首に巻いてるのは闘魂タオル
これを巻くと、なぜかやる気が湧いてきます。
ちなみに、使用しているグローブはミタニのMテック。
とても使いやすく、お気に入りです。
色んな種類がありますがこのタイプが一番お気に入りです!
瓦が滑るのを防ぐために作った「スベラナーイ」
和瓦の後付け雪止め金具を利用しました
雪止 金具 スワロー工業 和瓦用 後付
ちょっとした屋根作業にめっちゃ便利ですよ
4個ぐらいあるだけでも便利です
皆さま一度お試しください!
かずさんが瓦の下にもぐってみたけどこんな状態
一番の課題は、瓦の狭さでした。狭いスペースに手を入れ、瓦を積み直す作業は非常に困難です。
なんとか二段目の瓦を取外して屋根の掃除をしました
そしたら一段目の瓦まで外れてしまう事に。。。。
ちなみに、このブロワーは最近買ったのだが、とてもパワフルです。
ちょっと大きいけど、40Vのパワーはすごい!
いままで使ってきたブロワーとは比較にになりません。
狭さと闘いながら作業が進行していく中で、施工方法を変更しました。
それは、上側の瓦を並べ直すのではなく、木材で瓦を押さえつけ、さらにその上から板金の水切りを取り付けるという方法。
急ぎで水切りを製作してもらうため、建材店にオンラインで注文。(ライン)
建材屋さんはこの現場からとても近かったので、1時間で作って現場まで持ってきてくれました。
メッチャ助かる!
こちらはアングルインパクト
狭い所でもビス打ち可能です!
18ボルトですがなかなかトルクがありますね。
ただこの工具は両手でしか作業できません。
レバーハンドルがヘッド付近にあると便利なのですが…
マキタ 充電式アングルインパクトドライバ18V バッテリ・充電器・ケース別売 TL061DZ
瓦屋さんですら作業が難しい場所での修繕作業は、我々大工にとっても大変な挑戦でした。
日が傾いてきて、時間との戦いとなりました。
そして、水切りがかずさんの頭に直撃。
幸い怪我はなかったものの、ガルバリウムのトタンの角で指を切る事はよくある事です。
危うくかず社長の頭の皮がずるむけるところでした。
なんとか、ゴールが見えてきました。
この施工方法が最も適切であったかどうかは、正直なところ分かりません。
瓦屋さんも工事が出来ないので正解はないかもしれませんね。
今回は何とか一日で施工しなければならず
今回のような方法をとりました。(実際はコーキング作業だけ次の日に行いました。)
我々ができる最善を尽くして作業を行いました。
慣れない体勢での作業でとても体力を消耗し、とにかく疲れました。
工事後もしばらくの間、かずさんの肩が上がらなくなっていましたねw。
元々可動域は狭いのですが。
詳しい様子は、YOUTUBE動画でご覧いただけます。