シロアリの次は家の傾き
前回、柱がすごく傾いている!
というところで終わった。
いやいや、家がね、あちこち傾いてたのは
最初から知っているし
今更何言うてんの?
とツッコまれるかもしれません。
てか日々考えることが多すぎて
あーそういえばここも倒れてたんやったーーーー
というのが正直なところ。
下地工事がだいぶ進んで
天井の野縁もほぼほぼ終わって
順調に階段を上っているつもりが~
コケて3、4段転げ落ちた気分。
野縁を組む前に対処していたら全然感じ方は違ったのだけど、
工程を後戻りする感じが結構ストレスに感じるのである。
今回厄介なのは、
クローゼットとテレビスペースになるこの面において、
この柱のみが極端に倒れているということだ。
掃き出し窓が付いている柱はほぼ垂直。
よって、この傾いた柱だけを何とかしないといけない。
今回、この傾いた柱に添えて打ちつけた
クローゼットの枠の下地となる105㎜×30㎜の木材は
垂直にしてある。
よって、床面では下地と柱が揃っているが
天井面では下地と柱の差が一寸(約30㎜)ほどずれている。
このままでは、建具の枠を付けることも
壁の石膏ボードを貼ることも出来ない。
削るしかない。
しょうがない。
やるしかない。
全身粉まみれになることを決意した。
保護メガネとかマスクとか
大きい電気鉋は持ってきていない。
小型の充電式鉋で削っていたのでは日が暮れてしまう。
時間がかかる方法は嫌いだ。
まず丸ノコで横から切り込みを入れる。
切れる深さが限られているので左右両方から。
40Vでもパワー不足を感じる。
切り粉がすごいので保護メガネをかけたが
墨が見にくい。
僕が保護メガネをしたくないのはそれが理由。
以前、保護メガネをせずにグラインダーを使用するシーンがある動画で
「保護メガネをした方がいいと思う」
というコメントをたくさんいただいた。
僕もそう思います。
した方がいいのは分かっている。
金属片とか飛んで来たら怖いし
怪我のリスクがある事もわかっている。
でも
保護メガネをするとまあ見えない(泣)
見たいところが見えない(泣)
ほんとに見えない(泣)
結局メガネを外してやっちゃうことが多い。
まあでも、怪我したり失明したりしたら元も子もないから
本当はしなきゃいけないよね。
両側から丸ノコで切り込みを入れた。
次はレシプロソーの出番。
このワンハンドタイプのレシプロソーは取り回しが良く
リフォームでのちょこちょこ解体ではとても重宝する。
しかし、このケースではだいぶ頼りなかった。
20分くらい奮闘した後
ペリっと剥がれました。
いや~
疲れた。
舞い上がる木屑から肺と目を保護するのを優先するか
きれいに切ることを優先するか悩んだ。
さすがに今回は苦しすぎたので健康を優先しました(笑)
あとは充電かんなでちょちょいと削って整えよう。
天井下地が完成
傾いた柱がまっすぐになった。
これで無事に壁の石膏ボードが貼れる。
建具も取り付けられる。
清水さんと二人で残りの天井下地を一気に仕上げた。
やっとだ。
やっと下地が終わった。
(細かいとこはまだちょっと残ってたりもする)
リフォームはいつもそうだけど
ここまでがすごく長く感じる。
工事開始の時点で、ある程度の事は予測しているけど
途中で色んなことが起きるのがリフォーム。
その都度考えて悩んでの繰り返し。
余談だけど、
自分が独立したのが確か25か26歳。
独立してみてびっくりしたのは
途端に白髪が増えたこと。
それだけストレスがかかっているということなのか
単なる加齢によるものなのかはわからないけど。
悩む・決断する・責任を持つ
ということが
どれだけ大きなことなのかを
身をもって感じた瞬間だった。
壁の断熱材は交換しないの?
天井に石膏ボードを貼っていく。
その前に断熱材。
僕はこのグラスウールを触るのがすごく苦手。
半袖だとチクチクして痛いしかゆいし
泣きそうになる。
だからいつも誰かに入れさせてる。
今回は久しぶりに自分で入れてみた。
動画のコメントで時々、
「壁の断熱材は交換しないのですか?」
という質問をいただきます。
はい。
交換しませんでした。
そして今振り返ってみて
やはり交換するべきだったと思う。
こんなこと言ったら
無責任と言われるかもしれないが
すごく後悔しています。
予算に限りがある中で
施主さんの希望をなるべく叶える形で
工事を進めてきた。
施主さんはDIYerさんなので、
こ自分達ができる事はなるべくやりたいが
大工工事などの難しいところはプロにお願いしたいという
スタンスでした。
そして、予想以上にプロが手を入れる必要があることがわかり
必然的に予算的に厳しくなっていく…。
頭の片隅には常にあった。
壁の断熱材替えた方がいいよなーーー。
施主さんが
「そのままでいいです」
というスタンスだったので
交換を強く勧めなかった。
でもそれは間違いだったと思う。
間違いだったと認めます。
断熱材交換できるの
この時しかないのに。
天井のボードは1人で貼れないと恥ずかしい?
今回、電気屋さんも作業してくれていたこともあり
作業スペースが限られていた。
普通だったら僕と清水さんが二手に分かれて
それぞれ違う部屋の天井を貼っていくのだろうけど
今回は二人で協力して貼ることにした。
たまによっちゃんも参加するので三人か。
大工やったら一人で貼らんかい!
とコメントで怒られるんじゃないかと
今からブルブル震えています。
清水さんが測って僕が切る。
貼る時はボードを持って行ったついでに支えるのを手伝う。
そんな感じで進めていった。
天井のボードは通常であれば9.5㎜で重量は約11㎏。
壁のボードは通常12.5㎜で約14㎏。
天井に貼る時は、以外にも12.5㎜の方が貼りやすかったりする。
9.5㎜は軽いけどたわむのでちょっと扱いにくい。
何度も話してきたけど
古いお家だと、部屋自体の直角が出ていなかったり
柱が傾いていることが多い。
すると天井のボードを貼る上で
何が大変なのか?
それはズバリ
壁に接するボードは全て一つずつ
測らなくてはいけない事。
真っすぐ切れない事。
少しだけ乱暴に言うと
めちゃくちゃ面倒くさい(許して)
そしてね、
吊り木も忘れずにね。
天井のボードが貼れた。
苦労して作った下地が見事に隠れていく。
完成に近づいていくのになんだろう。
このちょっと寂しい気持ちは(笑)
きっと、大工さんならわかってくれると思う。
さて、次回は
「床貼り」
ただ単にひたすら床を貼っていきます!
そんな単純な作業に
とてもドラマがあるとは思えません。
普通ならね。
(思わせぶり)